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第1回日本アルペンラリーを旅する 3日目 その2

先を急ぐべきところだが、ついつい諏訪湖を眺めながらぼんやり時間を過ごす。
特に鴨は見ていて飽きない。
自由でいいなあ・・・とも思うが、こんな観光地でも鴨は鴨なりに人間を警戒しているらしく、雀のようにあわてて逃げるわけではないがカメラ片手に私が近づいていくと、やはりさり気無く移動してしまう。
鴨は私が思うほどにノンビリしている訳ではないようだ。
あるいは私の方が鴨より遥かに怠惰な生活をしているのかも知れない。


MGB 諏訪湖

実際のラリーでは午前7時に諏訪湖畔「売店コハンフィルム」前をスタートしたのだが、私は「諏訪湖探検隊マップ」前を9時30分スタートとなった。
諏訪に着いてから40分・・・ノンビリし過ぎだ!!


クリックして拡大 MGB 茅野市金沢

上諏訪を発ち、国道20号、再び茅野に入り甲府を目指す。
途中、茅野市金沢でちょっと異様な光景が目にとまり、慌てて寄り道。


クリックして拡大 MGB 茅野市金沢

まるで火炎地獄のような畑!
近づいてみるとこれは蕎麦畑だ。
浅学菲才の私、こんな鮮やかな色の蕎麦畑があるなんて全く知らなかった。
旅の道中は思わぬところに驚きが待っている。


MGB 長野県茅野市金沢

炎に耐える可愛い花。


MGB 長野県諏訪郡富士見町 国道20号

鮮やかなのは蕎麦畑だけではなかった。
諏訪郡富士見町、突如現れる国道20号の急カーブは実にサイケだった。


MGB JR甲府駅

12時08分、神宮外苑からの走行距離772kmでJR甲府駅に着いた。
この後武田神社に足を伸ばしたのだが、折角上田、松本、高遠とお城めぐりをしてきたのだから、駅ではなく甲府城で到着写真を撮ればよかった。

ちなみに、このラリーに親友とトヨペットで参戦されたうら若き女性ドライバー氏が、モーターマガジン誌に「日本アルペンラリーレポート 女二人アルプスをゆく」を寄稿されているが、そこには「甲府は子供のころ疎開していたところでなつかしい」と書かれている。
若い女性が「疎開していた」なんて言うんだから、このラリーが相当昔のものであることを改めて感じてしまう。


上諏訪 - 甲府


MGB 新笹子トンネル

甲府を離れ、勝沼を過ぎ、MGは新笹子トンネルを通過する。
もしラリーコースが当時未舗装狭小ガタガタ道の旧道だったら、参加選手たちにとってラリー最終日の災難間もとい最難関として泣きがはいったのだろうが、昭和33年に新笹子トンネルが開通していたので選手ご一行は酷い目に遭わずに済んだようだ。
とは言え、「甲州街道のオアシス、新笹子トンネル、出るととたんに砂利道で、お天気が良いのでホコリがモウモウ」と書かれているので、この先も今では考えられない悪路走行を強いられた訳だ。


MGB JR大月駅

14時03分、824kmでJR大月駅着。
この後はいよいよ相模湖であるが、クルマは多かったものの幸い懸念していた渋滞にはならず、ホッと胸をなでおろして大垂水峠に挑んだ。



クリックして拡大 MGB 大垂水峠

15時14分、通過するラリーカーをよそに月光仮面がオートバイに乗ってロケをしていた(笑)という大垂水峠を超える。



甲府 - 大垂水峠


MGB 国道20号 八王子

さすがに高尾は人が多かったが、電車利用の方が多いようでこちらも渋滞なし。
ちょっと拍子抜けの感もあるが、混まずに快適走行できるのだから文句のあろうはずが無い。

でも・・・15時52分、八王子から雲行きが怪しくなってきた。
そして府中辺りの電光掲示板に決定的な文字が!

「中央道 調布 - 笹塚 渋滞」

この先全部渋滞ですか!!


MGB 国道20号 新宿

中央道から逃げてきたクルマも加わって甲州街道は酷い渋滞。
ラリーの指示速度は30km/hだったそうだがそんなの絶対無理!!!

あーもうだめだ、あーこりゃまずい、あーもう止めなきゃいかんかな・・・と、危険水域に達した水温計を見ながらイライラ。
ヒーターをいれても効果なし。
でもなんとなく気持ちに余裕があるのは、無駄に長くMGに乗っていて変な度胸がついたせいか?

ギリギリのところで車列が流れ水温が下がり、止まるとまた上がるの繰り返しで甲州街道を進む。

いずれにせよ、特にチューンしている訳でもないMGBがファンも回っていてヒートするってのはどこか不具合があるわけで、これは一度診てもらわないといけないなあ・・・。

なんて考えながらようやく笹塚に来たら、ウソのように渋滞はなくなってしまった。
最大の危機はここに終わりを告げたのだ。

18時06分、新宿。
眩く輝く大都会に秋の色彩は微塵も無い。

さあ、ゴールはすぐそこだ!!


クリックして拡大 MGB 日本青年館

18時31分、ついに神宮外苑日本青年館にゴールした。
2日前に神宮外苑絵画館を発ってから930kmの走行であった。
甲州街道の渋滞には参ったが、無事ゴール出来て爽快な気分である。

早速、到着撮影。
ルンルン気分で変なクルマの写真を撮りまくる気持ち悪い男の姿は、宝塚歌劇星組東京特別公演で日本青年館に集まった女子の皆さんにどう映ったのであろうか。



大垂水峠 - 神宮外苑日本青年館


と、言う訳で3日間930kmの旅は終わりを告げた。
道中目にした景色の素晴らしさは本当に楽しいものであった。
もちろん、「フルオープン」という、空気と景色と人の3者を渾然一体化してくれる道具によってその喜びが倍加したのは言うまでもない。
改めてMGオープンの素晴らしさを知った3日間であった。

また、極々一部分ではあるが、半世紀も前に行われたアルペンラリーの雰囲気を味わうことが出来たのもいい体験であった。
当然、50年も昔のコースを忠実にトレースすることは不可能である。
垂直岸壁と断崖激流に挟まれた細くガタガタな小道でのパイロンスラローム同然の運転を参加車両に強要した梓川沿いの道は新道に切り替えられ、今では通行出来なくなっている。
スリップして動けなくなる釜トンネルの恐怖も、工事中の橋をようやく渡ったら下からバスが12台も上がってきて大変なことになった平湯峠の苦労も、盛大にホコリを撒き散らしながら猛スピードでぶっ飛ばすラリーカー共に激怒した町のボスめいた伊那の親父が振り回す竹箒の攻撃もなく、ひたすらイージードライブであった私は選手の皆さんの10分の1も大変な思いをしていないだろう。
しかしそれでも、車齢30を超えたおばあさんMGと共に登ったり降ったりした930kmの道程の中に当時のハードなラリーの一端を垣間見ることが出来たのも確かであったのだ。


クリックして拡大 MGB 長野県茅野市金沢
茅野市金沢にて。 まさにその通り(^^)


なお、神宮外苑ゴール後、帰宅するために乗った首都高でMGBのブレーキが抜けました(TT)
ショップに行き、ついでにエンジンも診て貰ったら、1番2番のコンプレッションが低いことが判明。
バルブガイドに異常がありバルブが引っかかっているため、アイドリング時に「抜けている」状態になっているらしい。
成程、アイドリング中に1番2番のプラグコード抜いてもエンジンの挙動に全然変化が無いね・・・ってことは、私、アイドリング時は2気筒900ccになるMGBで山岳地帯を走っていた訳か・・・。
イエローゾーンまで軽々吹け上がっていくエンジンに「調子いいなあ!」なんて喜んでいたけど、調子いいどころじゃ無かった訳か・・・。
キャブをどう調整してもアイドリングが安定しなかったのも、振動が大きくなっていたのも、何だかオーバーヒート気味になっていたのも全部そこに原因があったという訳か・・・。
そんな事にも全然気付かず平気で浮かれていた私って・・・(滝汗)

と言う訳で、クルマの調子の変化を決して見落とさず、おかしいと思ったらすぐショップに相談しましょう・・・というのが、第1回日本アルペンラリーを旅して得られた教訓なのでありました。

(第1回日本アルペンラリーを旅する 了)
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第1回日本アルペンラリーを旅する 3日目 その1

アルペンラリー擬似走行の3日目は伊那をスタートし、高遠、茅野、上諏訪、甲府、大月、八王子を経由して神宮外苑がゴールである。

さて、夏の終わり頃から些細な渋滞で水温が見る見る上昇するようになってしまった我がMGBにとって、この日もっとも懸念されるのが紅葉シーズン+週末の組み合わせによる大渋滞である。
杖突峠は問題ない。
大垂水峠も峠そのものは恐れるに足らず。
だが、相模湖と高尾はデンジャラス!
高速道路からあふれたマイカーの大群が甲州街道をせき止めたとき、MGBにカタストロフな運命が待ち構えているのは明白だ!!

前日飯田で泊まらず、素晴らしいアルプスの山々の姿を楽しめるはずの三州街道を夜間伊那まで走ったのは、ひとえに3日目の危険地帯を少しでも早い時間に、観光客が帰路に着き始める前に通過してしまいたいが為である。

果たして、アルプスの眺めを犠牲にした渋滞回避策は功を奏するのか?
あるいは衆人環視の中、哀れ路上で蒸気噴出となるのか?
緊張の3日目は、午前5時伊那の某ホテル駐車場を出発して始まった!


クリックして拡大 MGB 高遠駅

高遠藩の城下町にして桜の名所として名高い長野県伊那市高遠。
未だ去らぬ夜の闇に包まれるJRバス関東のバスターミナル「高遠駅」に到着したのは5時24分。
神宮外苑からの走行距離は635kmであった。


MGB 高遠城址

「デンジャラスゾーンを早く通過したい」と言った舌の根も乾かぬうちに早くも寄り道。
高遠城にて観光地にありがちな物体を撮影した。
画像ではかなり明るいが、まだ夜が明け始めたところ。
この日は「高遠城址の秋まつり」初日とあって、暗い中関係者による設営作業が行われていたので城内散策は遠慮しておいた。


クリックして拡大 MGB 高遠城址

夜が明けた。
幾多の合戦と悲劇の舞台となった高遠城址、静かな秋。


クリックして拡大 MGB 杖突街道

高遠から茅野へ。
杖突街道の花壇が和ませてくれる。


MGB 杖突峠

谷間から見る山々の姿を楽しみつつ、「急」が着くようなカーブも出現しないまま、杖突峠着。
6時37分、657km。
ここには「守屋登山口」の他にゴルフ場へ登る道も分岐しており、そんなわけで朝も早よからゴルファーの皆さんのクルマが引っ切り無しの峠であった。


伊那 - 高遠 - 杖突峠


クリックして拡大 MGB 杖突峠

モーターマガジン誌には「諏訪盆地を一望に望む杖突峠」のキャプションと共に、競技中なのにクルマを止めてのん気に諏訪湖を眺めている様子を写した写真が掲載されているが、多分それがここなのだろう。
当時とは全く様相を異にしているが。
「杖突峠展望台入口」と書かれた看板に注意。
「お入りください)」とある文の上側に「百円入れて」の張り紙が追加されている。
察するところ、「ご自由に」だったのが諸経費高騰でやむを得ず値上がりしたのだろう(笑)
で、入口はフリーだし誰が監視している訳でもないのだが、気持ちの問題なので正直に100円入れて展望台へ入ってみたが・・・。


MGB 杖突峠

生憎、もやで眺望は今ひとつ。


MGB 杖突峠

しかし、山のドレスアップぶりは見事だった。


MGB 杖突峠

峠から茅野への下りは先程と一変、急カーブとヘアピンの登場となるが、茅野の市街地まで左程の距離ではなく、あっさりした感じでもある。


MGB JR茅野駅

7時46分、673kmでJR茅野駅に着いた。
海は遠いけど、ここは「寒天の里」なんだね。


MGB JR上諏訪駅

8時04分、茅野から上諏訪はあっという間だ。
実際のラリーでは、ここ上諏訪の諏訪湖畔が3日目のゴールにして4日目のスタートであった。


MGB 諏訪湖

燃料ポンプの故障した32年式のオペルは、石油カンをボンネットの上に置きビニールパイプで重力給油しながらの激走で審判を驚かせながら諏訪湖畔にゴールしたそうだが、私にも朝ごはんの給油が必要だ。
地元の美味しいものを食べさせてくれるお店はまだ開いていないので、湖沿いのコンビニに駆け込む。


MGB 諏訪湖 朝ごはん

「地元の美味しいもの」の代わりがこれですか・・・。
うっかり八兵衛なら泣き出しそうな有様ですが、コンビニ飯とは言え「信州福味鶏」と銘打っているのだから、これも立派な信州の味なんでしょう。

で、食べたら、いや~、美味しいじゃないですか!
もともと私は焼きめしの類が好きなので、これは気に入っちゃった。
お代わり!という訳でもう3つ買い、是非東京でも販売して欲しいとの願いを抱きつつ、諏訪湖を眺めながらモリモリ食べるのであった。


MGB 諏訪湖

諏訪湖の鴨(カルガモ)。 松本で食べた鴨つけ蕎麦は美味しかった。



杖突峠 - 茅野 - 上諏訪

(3日目その2に続く)

第1回日本アルペンラリーを旅する 2日目 その3

半世紀前はいざ知らず、現在では難所感など微塵もない舞台峠を超え、塞ノ神峠を過ぎ、坂下からは一転北上、今日のゴール予定地上諏訪を目指すが最早時間的に絶望的。
さて、はたしてどこまで行けるのやら。


MGB 中津川市坂下

実際のラリーでは国道19号沿いの発電所横にチェックポイントが設けられていた岐阜県中津川市坂下に到着した。
14時49分、神宮外苑からの走行距離520km。
道の駅きりら坂下にて小休止。
この道の駅というのはちょっとした買い物がてら一息いれる場所として大変重宝だ。
ちなみに「きりら」とは木曽川の右岸、「バー イトサイド」という意味だそうだ。
いい名前だね。


MGB 大平街道

坂下から木曽川にそって東進、吾妻橋で川に別れを告げ、木曽路を代表する観光名所にして国の重要伝統的建造物群保存地区・妻籠宿を立ち寄ることなく横目に睨みながら通り過ぎるだけという、折角ここまで来て何やってんの!と言わざるを得ない愚行の果て、MGBは木曽と飯田を結ぶ大平街道の入り口にたどり着いた。
安房峠や平湯峠に登る時より何となく緊張感があったのは何故だろう。


MGB 大平街道

登り始めの光景。
細い、狭い、見通し悪い、この先大丈夫?


クリックして拡大 MGB 大平峠(木曽峠)

15時32分、走行距離544km。
心配をよそに何事も無く大平峠の有名な茶屋に着いてしまった。
何かあっちゃ困るんだけど。
茶屋が閉まっていたのは残念、お腹すいた。


クリックして拡大 MGB 大平峠(木曽峠)

大平峠とも木曽峠とも呼ばれるここは「信州サンセットポイント100選」に選ばれる、夕日が美しい場所だそうだ。


クリックして拡大 MGB 飯田峠


峠の茶屋で写真撮ったあと、自分でも理由が良くわからないのだが峠のトンネルや峠ピークの写真を撮るのを忘れてしまった!!(ToT)

と言う訳で、NPO法人が保存活動を行っている大平宿を過ぎて、15時56分、飯田峠に到達した。
峠の眺望はあまりよくないなあ~と見回していたらイヤな札が目に飛び込んできた。


MGB 飯田峠

「この辺熊注意」

MGBが熊の弁当箱になる前に退散したほうがいいかしらん(笑)


塞ノ神峠 - 坂下 - 大平峠 - 飯田峠


クリックして拡大 MGB JR飯田駅

飯田峠の下りは前を行くクルマに続いてのダウンヒルとなった。
で、前を行くクルマは地元のドライバーなのだろうか、見通しの悪いカーブも結構なペースで抜けていく。
対向車は大丈夫?な気もするが、先行車のお陰で私も出会い頭の心配なしに転がっていくことが出来た。
右へ左へと忙しくハンドル回す長い下り道。
結構いい運動になったなあと、一汗かいてMGは長野県飯田市、メルヘンチックなJR飯田駅に到着。
16時35分、神宮外苑から569km。

あと30分程で日没。
さて、上諏訪行きは論外として、今日はここで打ち切るか、あるいは伊那まで行くか。
ちょっと迷ったが、3日めに通る相模湖や高尾山あたりで懸念される渋滞を考えると、ここは少しでも先に進んでおきたい・・・。


クリックして拡大 MGB JR伊那市駅

休日の観光地大渋滞だけは絶対に避けたく、日没後の走行となってしまうが、このまま伊那まで行くことに決めた。
本当に断腸の思いだが、中央アルプスを眺めながらのドライブは次の機会にお預けだ!

そうと決まればますます気になる空腹感。
駒ヶ根で名物ソースかつ丼にうまうま舌鼓を打ち、満腹になったら睡魔が襲ってきたので駒ヶ根駅前の駐車場にて一眠り。
食って寝るのメタボまっしぐらな行為の後、19時42分ようやく急遽2日目ゴール地となった長野県伊那市、JR伊那市駅にすべり込んだのであった。
神宮外苑からの走行距離は621km。


飯田峠 - 飯田 - 伊那


こうして2日目は351kmを走ったのであったが、上高地、安房峠、平湯峠、益田街道、大平峠、飯田峠
と、どれもこれも実に素晴らしい景色の中の走行であり、まったく充実した最高の1日であった。
いくつかの見所は逃してしまったが、この距離をこの日程ではそれはやむを得ない。
このような「積み残し」があればこそ、また用もないのにはるばる出かけたくなるものなのだ。

第1回日本アルペンラリーを旅する 2日目 その2

「その厳しさは一体どれ程のものなんだろう」といささか案じていた安房峠を(ルートミスにより2度)無事に越え、MGBは快調に走る。


クリックして拡大 MGB 平湯温泉

安房峠から温泉地・平湯に下る。
平湯の手前でユーモラスな看板に遭遇。


MGB 平湯温泉

11時02分、平湯に到着。
続いて安房峠に肩を並べる難所、平湯峠に挑む。


クリックして拡大 MGB 平湯

意外にクルマが走っていた安房峠と違い、平湯峠では登り始めて早々軽トラ1台とすれ違っただけだった。
高所なのでエンジンの調子が心配だったが、多少吹けが悪くなった程度で目立ったパワーの衰えもなく、1人っきりの峠道を快適にグングン登っていった。
吹けの問題は私がやらかしたいい加減なキャブ調整が原因かも。

途中、撮影のためにMGを止める。
エンジンをカットしたとたん、広がる静寂。
いや、むしろ「静寂が耳に押し寄せてくる」といった方が正しい気がする。
風の音、葉のこすれる音、鳥のさえずり ・・・ これらの音が逆に峠道の静寂さを際立たせ、私は静謐なる空間に身を委ねる。


クリックして拡大 MGB 平湯峠

11時18分、平湯峠は実に広々とした場所だった。
神宮外苑から374km。
他のクルマがいなかったせいか、平湯峠は安房峠より開放的な感覚で走ることができ、CG誌風に言えばFUNであった。


クリックして拡大 MGB 五色ヶ原入山口

平湯峠から高山へと転がるように下っていく。
途中、「五色ヶ原入山口」というその名に相応しい場所で撮影する。


MGB 高山 中橋

飛騨の名所・高山に着いたのは12時23分。
鮮やかな朱塗りの「中橋」だが ・・・ 写真、これはちょっと失敗だね。
ここ高山にて地理不案内ドライバーとカーナビなしMGBに危機到来、細い路地でロストポジションしてしまった。
同じような場所をグルグル右往左往したせいで大幅タイムロス。
あわよくば高山でラーメンなど・・・という構想は崩れ去り、何の観光もせず先を急がねばならなくなってしまったのは返す返すも残念なことであった。


安房峠 - 平湯峠 - 高山


クリックして拡大 MGB 国道41号(益田街道)

高山から下呂へと南下。
益田街道とも飛騨街道とも呼ばれる国道41号、秋を堪能の快走路。
まるでパッチワークのような山々が目を楽しませてくれる。
都市部における赤信号の各駅停車ほど不愉快なものはないが、ここではそんなものとは無縁。
程々のペースで延々走り続けることが出来るのは実に爽快だ。


MGB JR下呂駅

実際のラリーでは2日目のゴールとなった岐阜県下呂市に到着した。
13時42分、神宮外苑から473kmの走行である。
参加ドライバーの皆さんはここの湯で疲れを癒したのだろうが、残念ながら私は通過するだけ。
とりあえず、ラリー3日目のスタート地点となった下呂駅前にてMGの中からパチリ。


クリックして拡大 MGB 舞台峠公園

下呂まで南下の後は岐阜県中津川市の坂下に向けて南東進、やがて到着する舞台峠は旧道分断により50年前の面影は薄いとの事。
上り坂頂点の手前にある舞台峠公園で到着撮影、14時02分、487km。
舞台峠は加子母峠とも言うそうだ。


MGB 舞台峠大橋

舞台峠公園から進んで舞台峠大橋。


クリックして拡大 MGB 塞ノ神峠

14時24分、塞ノ神トンネルに到着。
実はここで再び大失態。
MGBの正面、通行止めになっているのは旧道であり、塞ノ神峠に行くにはこの位置よりずっと手前で分岐している旧旧道に行かねばならなかったのだ。
現地の光景に初めて接する感動や驚きが薄まってしまうのを避けたいが為に、あえて下調べを最小限にしていたため旧旧道の入口を見落としてしまい、旧道の通行止めを見ただけで峠には行くことができないものと早合点してしまったのだ。
後日このことに気が付いたのだが、無論後の祭。

まあ、このままではいかにも残念なので、いずれもう一度行って塞ノ神峠の写真撮り直して差し替えるつもりです。


高山 - 下呂 - 舞台峠 - 塞ノ神峠

(2日目その3に続く)

第1回日本アルペンラリーを旅する 2日目 その1

実際のラリーでは上高地が1日目のゴールだったのだが、今回のラリー擬似走行では日程の都合もあり、1日目に上高地を越えて岐阜県の高山まで行くつもりであった。
しかし、途中の高崎で駅弁を喰い、横川で買い物にうつつを抜かし、大ハシャギでめがね橋を登ったり降りたりしていればたどり着けるはずもなく、結局松本で1泊。
お陰で2日目は松本から高山・下呂・伊那を経由してゴール予定地上諏訪に向かう長距離コースとなった。
ただ、風光明媚な上高地で大幅にいい旅夢気分してしまうのは確実なだけに、日中に上諏訪へ到着するのはまず絶望的、これが実戦ならスタート前からリタイヤ必至という滅茶苦茶な状況であった。


クリックして拡大 MGB 長野県松本市

朝5時、松本市内の千歳橋をスタートする。
昨日同様まったく寒くなく、用意していたコートも出番無し。


MGB 長野県松本市

市街地を出たとたん濃い霧に包まれる。
これから山登りなのに先行き心配だったが、山地に入る頃にはすっかり霧もなくなり、重機を載せ懸命に登っていくトレーラーの後にくっついての気楽なドライブとなった。


MGB 釜トンネル

途中でトレーラーが道を譲ってくれたので、クラクションで謝意を表し、後は快走。
闇が去っていくのと入れ替わりに姿を現してくる険しくも美しい景色を眺めながら、MGBは沢渡を過ぎ、外界と上高地を分断する釜トンネルにやって来た。
6時03分、神宮外苑からの走行距離は315kmである。

現在供用されている釜トンネルは2005年に全線開通したまったく新しいものであり、その昔通過しようとするドライバーを恐怖と苦悩のどん底に陥れた恐るべき釜トンネルとはまったく別物になっている。


MGB 釜トンネル

当時のモーターマガジン誌のグラビアを見ると、折からの豪雨で水が流れ込み沢同然となった狭すぎるトンネルは、トンネルというよりただの洞窟。
その岩穴の暗黒の中で2号車の32年式オペルが動けなくなり、競技車両が急斜面の洞窟内でダンゴ状態となるというとんでもない騒ぎが起きてしまった釜トンネルは新トンネルに役目を譲るまで、狭さと急斜面で動けなくなったクルマが原因による「洞窟内での進むことも戻ることも出来ない渋滞」という阿鼻叫喚の地獄絵図の名所としてその名を轟かせていたのだが、今ではその入口を鉄柵で封鎖されてしまい進入することは出来なくなっている。
特攻野郎Aチームなら体当たりで鉄柵突破がお約束だが、MGBでそんなこと出来るわけないので、残念ながら近代的なトンネルを通過するだけで我慢する。


MGB 上高地帝国ホテル

諸事情によりわずかに小さくなってしまったが、MGBは無事釜トンネルを通過し、第1回日本アルペンラリー1日目のゴール、上高地帝国ホテルに到着したのであった。
本当なら私も参加選手の皆さん同様投宿したいところなのだが、貧乏人にそれは夢。


松本 - 上高地


MGB 上高地

実際のラリーでは上高地帝国ホテルに1泊し、翌日午前4時に2日目スタート、安房峠・平湯を経由して乗鞍岳登頂の予定が、滝のような豪雨によって崖崩れ土砂崩れ道路寸断の大騒動。
結局午後の12時30分になってようやく応急開通したガレ場状態の道を渡り、乗鞍には登らず高山までコンボイを組んでの集団脱出行となったのであった。
実に実にご苦労様でしたと申し上げたいが、先人の苦労をよそに小生、上高地の美しさにまさにいい旅夢気分。
日が沈む前に上諏訪まで行くのなら上高地はタッチアンドゴーしなければならないはずだが、もうそんなのどうでもいいやと、カメラ片手に上高地散策するのであった。


クリックして拡大 MGB 沢渡 市営第2駐車場

広大なこの地を満喫したとは言えないが、人々を魅了して止まぬ上高地の景色をそれなりに楽しみ、いったん沢渡の市営第2駐車場に戻る。
この駐車場には足湯があるので、まったりまったり一休み。
この時点で上諏訪はきれいさっぱり諦めました。


クリックして拡大 MGB 国道158号

さて、まったりした後は難所へアタック。
国道158号、名高き安房峠に挑む。
ここで失態、釜トンネルの前を通過してすぐに安房峠に登る道が分岐しているはずなのだが、そのまま安房トンネル(有料)に突入してしまった。
もちろんトンナル内でUターンできるはずもなく、出口で惜しい金を払い、平湯側から中ノ湯側、折り返して中ノ湯側から平湯側へと、往復で峠アタックすることとなってしまった。
画像は一度通過した峠へ再アタックする途中の姿である。
まあ、安房峠の厳しい道を堪能できたのは確かだが、これで上諏訪どころか伊那到達も怪しくなってきたね・・・。


クリックして拡大 MGB 国道158号

MGB at Alpen !


クリックして拡大 MGB 安房峠

難所、安房峠。
10時38分到着、走行距離は360km。
昔日の恐るべき渋滞ぶりを今想像するのは困難だが、紅葉目当てか、思っていたよりクルマが多かった。
頂点を越えた向こうは岐阜県高山市。


上高地 - 安房峠

(2日目その2へ続く)
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